エブルのアトリエ拝見 〜第43回〜
先日、ふとしたことから知り合った女性がエブルのアトリエをしているとのこと。しかも我が家からとても近いということもあり、早速お邪魔することになりました。
アパートの1階(トルコでいうと地上階=ゼロ階)にそのアトリエがあります。アトリエと言ってもどちらかというと製作場所と言った感じ。部屋は3室あり、1つはソファーやテーブルがありお茶を飲んだりお客様をもてなすところ。あと2室は製作用のテーブルが置かれ、どの部屋の壁にも作品が所狭しと掛けられ、その他にも作品が山積みにされている状態。
エブルコースを修了した仲良し主婦5人が共同でこのアトリエを開設。自分達が作品を作るだけでなく、エブルを習いたい人達へも教えてあげているらしい。今は約10人ほどが習いに来ているということですが、毎週何曜日の何時から、という形式ではなく、生徒さんの都合によって好きなときに好きなように習いに来るというのがほとんどで結構アバウト。
日本を始め世界では一般にマーブリングと言う言葉で知られているエブルは別名トルコペーパー(Turkish Paper)。その名の通り起源はまさしくトルコなのです。外国では既成の化学製品の絵の具を使用してエブルをするようですが、トルコでは、自然の材料を用いて絵の具や筆は全て手作りなのです。絵の具を作るのはかなりの忍耐作業らしいのですが、それも楽しみのひとつだとか。(でも、やっぱり面倒!という人はもちろん既成の絵の具を使用できます。)
「日本人は忍耐力があるから、エブルには向いていると思うわ。」なんて言われたけれど、日本人でも人それぞれ差があるのよ、と念のため教えてあげました(笑)。
私が訪れた日は、偶然にも初めてエブルの筆を持つという女性がいたので、初心者用の作り方を見せてもらうことが出来ました。花の絵や動物の絵を描くのは中級者になってから。まずは筆の正しい使い方を学ぶためにただただ根気よく練習あるのみのようです。
特別な液の上に絵の具をつけた筆を両手を使ってポンポンポンとリズミカルに叩きながら筆についた絵の具を上方から落としていきます。簡単そうに思えますが、これがなかなか難しい。ボタっと大きなしずくになったり、重なったりしてなかなか均等に絵の具は落ちてくれないのです。それでも出来上がった作品を見るのは嬉しいようで、彼女はかなりハマってしまったようです。
2つの写真は筆使いの練習の様子と生徒さんの最初の作品。白い部分が多すぎるのと、色にムラがありすぎバランスがあまりよくないと指摘されてました。でも、最初の作品としてはまずまずとのことです。
しばらくは基本をマスターすることに専念し、その後、絵を描いたり模様に趣向を凝らしながら自由に作品を作り上げていく事になります。どんな作品を作るかはその人の発想次第。それがエブルの魅力なのでしょう。興味のある方、一度いかがですか?
(2005年11月21日)
*エブルについての説明は、当サイト「芸術」の「エブル」コンテンツをご参照ください。
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