義弟の結婚式 その2 〜ひとりごと第20回〜
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親戚、友人達がリラックスムードでおしゃべりしていると音楽が突然大きくなり始め、スポットライトの照らす中、新郎新婦の登場です。花嫁は本当に可愛くてプリンセスのよう。そして新郎は嬉しさを隠し切れない様子。幸せいっぱいの2人は音楽と共に、儀式が行われるテーブルに向って歩いてきます。テーブルに向って右側には新婦と新郎の代表者(通常親戚の中の年配者)も証人として着席します。
4人が着席すると深紅のマント風の衣装をつけた役人(女性でした)も着席。みんなが見守る中、役人はマイク片手に何やら話し始めました。 |
まずはマイク片手に花嫁に向って「あなたのお名前は?」そしてその後、「母親の名前は?」「父親の名前は?」と3つの質問をします。同じ事を新郎にも尋ねます。それから呪文を唱えるように花嫁に向って「結婚をしたあと、嬉しいときも悲しいときも病気のときもずっと夫婦としての絆を保つことを認めますか?」と問い、花嫁は「Evet(はい)」と答えます。同じ呪文を新郎にも唱え、新郎も勿論「Evet(はい)」の返事をします。
これにより役人は「結婚を認めます。」と宣言し、大きな結婚台帳を取り出し2人に署名させます。そして公的手続きを完了させ、小さな「家族手帳(Aile Cuzdani アイレ ジュズダヌ)」を花嫁に渡し役人の務めは修了です。
正式に婚姻を認められ、新郎新婦はキスを交わし結婚の儀式は最高潮となりました。二人は音楽をバックにロマンチックにダンスを始めます。それにつられて来客達もダンスをはじめるのです。時間がたつとロマンチックな音楽から賑やかな音楽に変わり、みんな踊り狂います。さすがトルコ、、、というくらい老若男女がいても立ってもいられない状況に化すのでした。(ちょっと圧倒、、、。)
しばらくして、新郎新婦は来客に挨拶まわりを始めます。このとき来客はお祝いの品として用意しているものを新郎新婦に手渡すのです。お祝いの品の基本は金(きん)。金のブレスレット又は金のメダル(Cumhurriyet Altini)がほとんどです。金のメダルとは3種類あり、1(タム)、1/2(ヤルム)、1/4(チェイレク)の大きさに分かれます。アタチュルクの顔が彫られたもので、国内の貴金属店のどこにでも販売されているものです。その日の金のレートによって金額は多少異なりますが、1(タム)の場合で約1万円程度となります。一般来客は親密度にもよりますが、通常1/2〜1/4を手渡す場合がほとんどです。
伝統的には、新郎新婦の胸や腕に金を直接つけてあげるのですが、イスタンブールなどの都市の若者達はジャラジャラと金をつけるというスタイルを敬遠しはじめているようで、新郎新婦の後ろから付き添う近親者の持つ小さな袋に入れていくスタイルも普及しているようです。そして今回もその袋の中にそれぞれのプレゼントを入れてあげることとなりました。
金はトルコにおいて投資のひとつと考えられており、インフレの影響でトルコリラを残しておいても価値が下がる一方のため、お金を貯めて金を購入し、必要に応じて金を売却して現金に換える習慣があります。新郎新婦も金を受取り、貯金がわりにしておくというものなのです。
その後、ケーキカットが行われ、儀式のひと通りが終わります。しかし、音楽と踊りは絶えることなく賑やかなパーティが続き、結局新郎新婦が退場して結婚式が終わったのが夜の1時半。幸せいっぱいの長く楽しい夜がこのように過ぎていったのでした。
(2005年5月31日)
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