闘牛
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トルコ最北東付近にある黒海沿岸のアルトヴィン(Artvin)地方の牧草地帯カフカソル(Kafkasor)では、毎年6月になると闘牛競技が行われます。
トルコの闘牛はスペイン等で知られる闘牛とは全く異なり、人間と牛との闘いではなく雄牛同士の闘いであり、通常、牛を全く傷つけることなく闘わせる一種のスポーツとして知られています。その起源はこの地方の家畜の育成方法により自然発祥したもので現在では伝統競技として楽しまれています。
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アルトヴィン地方の各農家の人々は毎年6月になると家畜の牛の群れ(5〜10頭)を標高約1,500mのカフカソルの牧草地へ移動させ牛専門業者へゆだねます。冬の間は限られた飼料を食しながら家畜小屋で過ごす牛達にとっては、夏の約3ヶ月半の間、緑あふれる草を食べながら広々とした環境で過ごせる絶好の期間となります。
しかし雄牛達にとっては見知らぬ牛達と共同生活をする中で、リーダー争いが始まるのです。しかし自然にまかせて雄牛同士を闘わせてしまうと牛が傷つくだけでなく死に至る可能性も高く、牛の持ち主に経済的被害を与えてしまうこととなります。従ってこのリーダー争いを一定の管理・監督のもと行わせるために、闘牛が始まりました。
アルトヴィン市は1963年にこの伝統習慣である闘牛を正式に保存することを決め、1982年以降、毎年6月の第3週に開催されるカフカソル文化芸術祭において競技を行うことを定めました。
競技
牛は首の太さ、胸囲、体重等により6つの階級に分かれ、競技が行われます。アルトヴィン地方の各地から数百の牛が競技の数日前にカフカソルの牧草地へ移され、飼い主の管理のもと新しい環境に慣れさせられます。
試合当日の朝、競技場は人で埋め尽くされます。そこへ牛は2頭ずつ入場し格闘が始まります。頭を押し合い、角で相手を攻撃する牛同士の格闘を観客も興奮しながら観戦します。各試合には審判員が両者の闘いを注意深く観察し、牛が過剰に興奮したり、どちらかが傷ついたり血を流しそうになる寸前に試合を中断することとなります。しかし通常、どちらかが優位に立つと相手は闘技場から急いで逃げ出し始めます。その瞬間、審判員は闘技場に勇敢に構えた状態の牛に軍配を揚げ勝利を告げます。
最終試合は、6階級の最高クラスの牛の闘いとなり、会場は最高潮となります。試合により勝者が決まると、太鼓や笛やその他いろいろな楽器が会場のあちこちから高らかに鳴り響き、勝者の飼い主やその友人達がダンスを踊り始め勝利を祝います。牛の勝利は飼い主の名誉であり、最近では1年に1度行われるこの闘牛試合の勝利のために情熱を燃やして飼育するようになっていると共に闘牛観戦も年々人気が高まってきています。
カテゴリー: 伝統 − 伝統競技 − 闘牛
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